みえ農業版MBA養成塾 - 三重県農業大学校 -

社会人→2018年に入塾 宮﨑 草太郎さん 農業はまだまだ発展途上、工夫次第で様々なビジネスチャンスがあって面白い!!

営業職などで約10年間の社会人経験を持つ宮﨑さん。いつしか農業に興味を持ち、入塾を機に、これまでの経歴から大きく方向転換して本格的に農業の世界に踏み出しました。

大きく豪華なランから卓上のランまで多様な消費者ニーズに合わせた洋ラン栽培をするサノ・オーキッドで、初めて商用花の栽培に携わっています。商品にするまでの品質に育て上げるには難易度が非常に高い洋ラン、そんな現場に飛び込んだ宮﨑さんはどのような研修をしているのでしょうか。

入塾を志望した経緯を教えてください。

地元は三重県で、時々帰省する際、兼業農家の友人や知り合いのいちご農家の方と話す機会があったのと、農業大学校での講話などを聴いて、いずれ農業をやってみたいと思うようになりました。知り合いの農家さん経由で県の担い手支援課につながり、この養成塾の話を聞くにつれ、経営をしっかり学びながら農業の道に進めるプログラムに魅かれていきました。

サノ・オーキッドをインターンシップ先に選んだ理由は?

野菜もそうですが、花自体が好きだったというのが理由の一つ。そして何より、入塾に際しての面談で、経営に対するビジョンをしっかり語ってくれる弊社の社長と話すうちに、こういう経営者のもとで学びたい!という想いを持ったからです。

研修で今学んでいることを教えてください。

インターンシップ先の実習では、栽培~出荷まで(苗の定植、水やり、肥料やり、施設のメンテナンス、出荷作業など)、商品が販売されるまでの一連の作業工程を経験させてもらっています。他にも、展示会やお取引先での講演会に参加するなど、社長に同行して色々な場を見る機会もあります。
また、大学等の講義やセミナーへの参加は、農業関係だけでなく、食品や加工業関係の方々など、多様な人脈形成に繋がっています。

農業大学校や三重大学大学院の講義との両立はいかがですか?

みっちりカリキュラムが組まれているので、講義とインターンシップを両立するのは実際大変な部分もあります。時間の使い方をしっかり組み立てるのが大事だなと感じます。
講義では課題が出ることもありますが、比較的提出まで期間を設けてくれるため、じっくり取り組めるようにはなっています。

研修をしていて、難しいと思うことは何ですか?

好きなものを作れるのは魅力的ですが、商品にするレベルにまで持って行くのがとても大変です。商品価値になる水準が高くて、そこに厳しさを感じます。
花をきちんと付けるということが実はとても難しいです。少しでも茎と花のバランスが変わると売り物にならなかったりします。高温に弱いということもあり、真夏は栽培場所を高地(山の方のハウス)に持って行ったりする必要もあり、デリケートな管理が必要です。

これまでの経験が活かせることはありますか?

食品関係の営業や販売の経験があるということから、流通の仕組み(生産→卸→小売り)を理解しているのは、多少なりとも強みといえます。これから販売も含めて実習の範囲が広がっていくにつれて、さらに役立ってくるのではないかと思います。

将来の夢/目標を教えてください。

いずれ独立したいという気持ちが強いです。生産物は必ずしも花とは決めていませんが、何らかの形で今のインターンシップ先との関係も維持できたらと思っています。

どういう人材がこの塾に向いていると思いますか?

農業はまだまだ発展途上な業界とも言え、様々な選択肢があり、自由の利く世界だと思います。工夫次第で、色々な商売ができ、どんな人でもしっかりやれば大きく収益を上げられる可能性があると思っています。チャレンジしてみたい人には向いているのではないでしょうか。
あと、やっぱり体力を使う部分もあるので、体は頑丈な方が良いですね!

入塾を考えている人に一言。

異業種の人からすると、農業への参入はどこか難しくてハードルの高い職人の世界というイメージがあるかもしれません。自分もそう思っていましたが、一歩踏み入れると、どんな形でも始めることはできるということが分かりました。今は、新規就農者への制度も手厚く、バックアップの仕組みもあるので、どうにでも始められます。興味がある人には是非目指して欲しいです。そして農業は、やり方次第で儲かる世界だと信じていますし、ビジネスを広げられる可能性も大いにあります!